明るさや体勢によって日の形は変わる。それにより、眼圧が上昇することも

暗い場所は虹彩が厚くなり、隅角が狭くなる

 眼圧には、房水がスムーズに流れているかどうかが影響しています。房水の流れが悪くなると、眼圧が上昇することをつねに忘れないでください。というのも、ふだんの生活で何気なくやっていることが、房水の流れを悪くし、眼圧を上げる原因になっていることがあるからです。

 そのひとつが、薄暗い場所で本を読んだり、長時間作業したりすることです。目の瞳孔は明るい場所だと小さくなり、暗い場所だと大きくなって、取りこむ光の量を調節しています。暗い場所だと、多くの光を取りこもうとして瞳孔が開くのです。すると、虹彩が縮んで厚みが増します。その結果、隅角が狭くなって房水の流れが悪くなり、眼圧を上昇させてしまうのです。

※房水とは 目の角膜の後ろと虹彩の間のレンズ形の空間、虹彩の後ろと水晶体との間を満たす液で水晶体などへの栄養補給を行う。房水の量が増えたり、排出障害がおきると眼圧が高まり、緑内障をおこしやすくなる。

暗い場所では瞳孔が開く

  • 明るい場所では、日に入る光の量を調節しようと、瞳孔が狭くなり、虹彩は伸びて、房水はスムーズに流れる。
  • 暗い場所では、光を多く取りこもうと瞳孔が開く。虹彩は縮んで房水が流れにくくなる。

うつむくと、水晶体と虹彩の距離が近くなる

 本を読むなど、うつむいた姿勢を長時間続けると、房水の流れが悪くなり、眼圧が高くなります。これはつまり、物理的に水晶体が前方へ出てきて、虹彩との隙間が狭くなって房水が流れにくくなってしまうためです。

  デスクワークで集中したり、本を読んだりして夢中になっていると、何時間も同じような姿勢になることがよくあります。これは緑内障のある人にとっては、とても危険です。

 仕事や読書、手元をみる作業を長時間行うときは、できるだけ背すじを伸ばし、うつむかないように姿勢に注意します。また、上を向いて目を閉じ、こまめに休憩するなど眼圧を上げない工夫をしましょう。

うつむく姿勢も眼圧を上げる

  • 机に向かつて物書きをしていたり、読書をすると、眼圧が上がる。
  • 前かがみになって、眼球が下を向いていると、水晶体が前に出てきて、虹彩との隙間がなくなり、房水が流れにくくなる。

参考資料「目の病気」